学生時代お世話になったおばちゃんを偲んで毎年京都でアジサイ忌が行われる。
宇都宮にいた時は出られなかったが、愛知に戻ってからは毎年でている。
それと同時に京都の寺に寄り、花を写すことにしている。
平成十八年(2006)六月十八日、今回訪れたのは、山陰線の花園駅前にある法金剛院である。
目指す法金剛院は、花園駅前の丸太町通りを左に行き、右に入ったところにあった。
寺の境内に入ると、緑が目にしみた。
「 昔は「双ヶ丘」という景勝地だったようである。
法金剛院は、平安時代、右大臣、清原夏野の山荘跡を双丘寺としたものを鳥羽天皇の中宮、侍賢門院
(たいけんもんいん) が、大治五年(1130)、再興したものである。
西行などの歌人が歌を残すなど、美観を誇っていたが、
兵火や地震でほとんどの堂宇が破壊し、平安時代の盛観は失われた。
本堂などの建物は江戸前期の元和三年(1617)に再建されたもので、
本堂に祀られている藤原時代の定朝様阿弥陀如来座像は国の重要文化財に指定されている。 」
境内には、紫陽花が多く植えられていた。
「
京都は、湿気の多いところで、今日もむしむししていたが、
どんよりした天候にも、紫陽花は活き活きしているので、人に愛されるのだろう。 」
庭にある池泉回遊庭園は、昭和四十三年の発掘調査で、蘇った平安末期の浄土庭園である。
池には、蓮やスイレンがあったので、もう一月もすれば美しい花が
見られるだろう。
池端のあやめは最盛期は過ぎていたが、紫の花があでやかである。
境内には、沙羅の木と思われるが、白い花が咲いていた。
万両や千両などが植えられていて、苔の緑と
マッチして美しさを演出していた。
寺や庭園の歴史は古いが、現在の境内の花がある風景は比較的新しいもので10年程だろう。
老齢化社会になり、小生のような年寄りが、花を見るため訪れるので、京都の寺はこぞって花を植えだした。
この寺もその一つであるが、手入れがいき届いているので、よいのではないか?!
それはそれとして、仏様はなかなか良かった。 行ってよかったと思う寺である。
目のゲストです!!