旧館岩村は、国道352号の合流する三叉路を右折する
と、館岩川に沿って点在する集落で構成されていたのです。
その内の一つ、前沢集落は重要伝統的建造物群保存地区に保護され
ています。 横田城主・山内氏勝の家臣・小勝入道沢西が、主君が
滅びた後、ここに移り住み、集落を開いたと伝えられ、明治四十年
(1907)の大火後、同一の大工集団により建設されたため、統一的な
景観が生まれた。 ここにはL字状に曲がった曲屋とL字状に曲がって
いない直家(じかや)があります。 小生が訪問したころは保存地区に
指定されていない集落であったが、今は前沢曲屋集落として、資料館
そば処前沢があり、集落の入口で300円支払うようになっています。
旧館岩村の中心部には館岩郵便局や館岩広域観光案内所
があるが、県道350号を南下すると、湯の花温泉があり、水引公民館
を過ぎると、鱒沢渓谷があります。 渓谷の中に清流が流れて、
新緑の緑、紅葉の赤と組み合わされ、四季を通じて様々な表情を
示してくれます。
田代湿原は、湯の花から県道350号を南下し、福島県と栃木県
に跨る帝釈山脈にある標高1971mの田代山にある湿原です。
南会津町側にある山頂部に田代湿原は広がり、尾瀬国立公園の特別
保護地区に指定されています。 キンコウカ、イワカガミ、リンドウ、
ヒメシャクナゲ、モウセンゴケなどの高山植物が見られます。
旧館岩村は周囲を山々に囲まれ、国道352号を東に向い
館岩川の井桁橋を渡り、南東へ館岩川に沿って進んでいく。 番屋
集落を過ぎると、道は左にカーブし、中山峠に向って上って行きます。
10月に訪れた時の中山峠の紅葉はすばらしかったです。
また、木賊温泉へ訪れた時、渓流で見た紅葉も印象深かったです。
