春で〜す。 桜の季節がやってきました。 県内にある桜の名木・名所を訪ねてみませんか !
訪れた桜の名所の写真を掲載してます。 桜の雰囲気をお感じいただけたら、 うれしいです ・・・・・



県  北


    寺 子 の 桜  

寺子の桜 寺子の桜は、那須塩原市の寺子地区にあるエドヒガンザクラで、植えてから370年以上経つ といわれています。 年輪を重ねた枝はやや勢いを無くしているようにも感じられますが、毎年4月10日から16日ごろ、淡いピンクの花を咲かせてくれます。 薄墨ぽいピンクに見えるときもあります。
桜は、寺子交差点から少し登りになっている道路脇から、少し入った墓地の中にあります。 
地元の農家が耕作している畠にありますので、迷惑にならないよう、鑑賞したいものです。


(場 所) 寺子地区は、那須塩原市の東のはずれにあり、那須町、黒羽町と接しています。
    桜は、交差点から少し登りになっている道路脇から、少し入った墓地の中にあります。
    東北自動車道那須ICからは高久、そして平場を経てゆく。
    大田原からは、旧陸羽街道を走り、寺子交差点の近くです。
    

    遊 行 柳 と 桜 

  西行法師の御歌 : 道のべに 清水流るる 柳かげ しばしとてこそ 立ちどまりつれ (古今集)
遊 行 柳 と 桜 平安時代の旅の歌人 ・ 西行法師が訪れ、 歌を詠んだことから、下野国の芦野の柳が 遊行柳 として都で有名になり、歌枕にも使用されました。 
世阿弥が、 この話を基に、  謡曲 「遊行柳」 を作っています。
また、松尾芭蕉は、「 奥の細道 」 で、黒羽に逗留した折(元禄2年4月19日・旧暦6月上旬)、 那須の殺生石を見学しての帰途、ここに立ち寄り、
          田一枚 植えて立ち去る 柳かな
という句を詠んでいます。 
遊行柳付近には、桜は数本あります。 桜を愛した西行を偲んで植えたのがどうか分かりませんが、 正面の1本が大きく、柳の黄緑とマッチして、美しい情景を醸し出していました。


    桜ヶ城趾の桜 
  桜ヶ城趾の桜
 芦野には、那須一族の芦野氏が天文年間(1532〜55)に築城した桜ヶ城趾がありまして、上に登れば桜が見事、下から眺めても素敵です。
芦野は、今でこそ、人口2,500人の集落ですが、江戸時代は、奥州街道の関東最北の宿場として、最盛期には40軒以上の旅籠がありました。
( 那須家の一統の芦野氏が4,500石の旗本として陣屋を構えていました ) 
明治に入って芦野町になりましたが、鉄道が開通し、 隣の黒田原に駅が出来ると急速にさびれていきました。 
その後、昭和の町村合併で、那須村と一緒になったのですが、 芦野町になれず、那須町大字芦野になってしまいました。


(場 所)
◎ 遊 行 柳   芦野集落から国道294号を北へ白河方面に走らせると、左手に 遊行庵(案内所兼休憩所)があります。
         そこから、徒歩数分。
◎ 桜ヶ城趾     那須一族の芦野氏が天文年間(1532〜55)に築城した城址。 ソメイヨシノが美しい。
◎ 道の駅「芦野」   水車でソバ粉を引いています。手打ちソバはなかなかおいしかったですよ。 値段も高くない。


    山の神 の桜
 
 山の神の桜
山の神(旧地名?)にあるエドヒガンザクラです。 
車が多く行き交う道路の脇に超然と立っています。
樹形もよく、はなやかな白っぽいピングが青空に映えきれいです。
花 期は年により変わりますが、4月5日〜15日ごろでしょう。
(場 所)  黒羽町奥沢
黒羽町の中心部から北へ国道294号を少し走らせると、右手に1本立っています(黒羽観光やなの手前です)


    西 行 桜

西行法師の御歌 : 願わくは 花のしたにて 春しなん どのきさらぎの 望月の頃 
は、 桜の美と実りの生を感じさせる名歌 であると思います。
西行法師は、花、とりわけ、桜を愛したといわれています。
世阿弥は、西行の桜に寄せた感傷をモチーフに、西行の庵にある老木の桜をテーマにした、謡曲「西行桜」を作っています。
西行桜 西行法師が、旅の途中、湯津上村の法輪寺に寄り、
     盛りには などかわか葉は 今とても 心ひかるる 糸桜かな
と詠んだと伝えられる桜で、推定樹齢800年の古木です。 
寄る年波には勝てないのか、枝はところどころ折れて、痛々しい感じがしますが、小さめの白い花が咲きます。 毎年3月下旬から4月上旬にかけて、ソメイヨシノよりやや早く咲くような気がしますが ・・・
法輪寺は、 光丸山法輪寺といい、天台宗の古刹で、 大天狗の面が寄進されています。

(場 所)  湯津上村佐良土
西行桜のある光丸山法輪寺は、 天台宗の古刹で、 大天狗の面が寄進されています。
黒羽から国道294号を南下すると、佐良土交差点にでます(その手前に法輪寺があります)

 その他
千本松農場の桜
◎ 千本松農場   西那須野町千本松 県酪農試験場にある桜並木です。
花を静かに眺めるには良い場所です。
◎ 黒磯公園   黒磯市桜町   桜の彼方に雪の残った那須連峰が見られます。
◎ 龍城公園   大田原市城山  下に蛇尾川が流れ、那須連峰を遠望できます。
◎ 烏ヶ森公園  西那須野町三区町   広い公園には、季節毎にいろいろな花が咲いています。
◎ 長峰公園   矢板市中 5月のつつじも大変きれいです。
以上の公園には、多くの花見客が集まって、花見の宴が催されます。

県  央


 早乙女の桜並木
早乙女の桜並木 さくら市に名を変えた喜連川に入る道の両側は、桜のトンネルをつくって、迎えてくれます。
下に降りて見あげますと、菜の花の花の黄色と桜のピンクが見事な調和をかもしだして大変華やかです。
喜連川には、日帰り温泉施設が充実していますので、温泉に訪れるとよいでしょう。 その際、桜もご鑑賞ください。
花 期は(年によって変わりますが)4月3日〜4月10日ごろです。


(場 所)那須塩原市(旧喜連川町)早乙女
氏家町から国道293号で小川方面に走る。 弥五郎坂を越え、葛城交差点で左折すると、喜連川町街に入る道。
その両脇がソメイヨシノの桜並木です。

観音寺の桜  観音寺の桜 
年数はかなり経つ由緒正しいしだれ桜です。
寺も荒れ果てた感もあり、樹にやや勢いが無くなっているように感じました。 
道路脇の塀で覆われ、注意しないと通り過ぎてしまいます。
(場 所)小川町吉田
小川町街から国道294号を南下。 少し走ると、右にあります。
花 期 : 4月10日〜16日ごろ(年によって変わりますが)
その他 : 小川郷土館付近では、菜の花を前景に萱葺き屋根の家の写真がとれます。
       桜も咲いています。

 西山辰街道のヤマザクラ 
義家桜  県内でも、ほとんど知られていない桜です。
西山辰街道は、 平安時代の古い街道で、 源頼朝、義家父子が、奥州に安部頼時を征伐に行ったとき、通りました。
桜は、900年も経過した県内最古のヤマザクラで、 目通り5.5m、高さは19mにもなります。 義家桜ともいいます。
義家が持っていた桜のむちをさして置いたのが根付いたと伝えられています。
その根元には、桜観音が安置されていますが、これは、奥州で調達した馬が病に罹り、困った馬喰が桜の根元でひざまづき、神に助けを求めたところ、翌朝には平癒したので、お礼に観音像を祀ったといわれているものです。
(場 所)南那須町八千代
西山辰街道は、古い道なので、どのようなルートだったか、分からなくなっているようです。
氏家町から烏山方面に向かい、(南那須町の)福岡交差点を右折し、 芳賀方面に向かうと 八千代地区に出ます。
八千代台入口を左折し、 坂を登ってゆくと、右に入った道脇にあります。 すこしわかりずらいところです。
花 期 : 4月10日前後

 中央公園の桜 
公園には、シダレザクラや山ザクラなど、いろいろな桜が植えられています。 色合いが微妙に違うので、見ていて楽しいです。 
家から近いこともあって、 桜の時期にはほぼ毎日散歩で訪れ、 池の周りを巡りながら、観賞しました。
池に浮かぶ花影や鴨を入れてのショットなど、いろいろな角度から写せるのがよいですね。
中央公園    中央公園

(場 所) 県立中央公園  宇都宮市鶴田町
旧陸軍宇都宮師団の跡地で、専売公社煙草製造工場だったが、やめた後に県が作った公園です。
町のど真ん中にあり、規模も大変大きいものです。
博物館も併設していて、栃木の歴史を知ることが出来ます。
公園には、いろいろな花や樹が植えられていて、年中花が絶えない。 池には鯉や鴨、かるがもがいるので、小さな子供を連れたお母さんのたまりばでもあります。
花 期 : 4月10日〜14日(早い年は4月1日前後からという年もありました)

 その他
◎ 八幡山公園   宇都宮市塙田  宇都宮市民の花見の場所で、夜店もでて、宴会客で賑わいます。
◎ 千手山公園   鹿沼市千手町  高台にあり、ミニSLが走っています。 千手観音が祀られています。。
◎ 金崎の桜堤   西方村金崎   思川の堤防にある桜並木ですが、規模がかなり小さくなったようです。
◎ しもつけ風土記の丘  国分寺町国分
             根尾桜を分苗されて、育った薄墨桜で、有名です。 他の桜より咲くのが早そうです。
             ソメイヨシノに合わせて桜祭りが行われています。
以上の公園には、多くの花見客が集まって、花見の宴が催されます。

県  南

 太 山 寺 
太 山 寺のしだれざくら大平山の麓にある太山寺には、家光の側室(家綱の生母)のお楽の方が植えたと伝えられる桜があります。
本堂前に立っている樹齢350年のイワシダレザクラがそれです。 
濃い紫がかったピンクで、しだれた枝の少し開いたつぼみもすてきです。
県内の桜の代表選手の1つだと思います。
雷が落ちたり、台風で大枝が折れたりして、かなり見劣りがするようになったという人もいますが、それでも良い樹だと思います。 ライトアップされると、一段と見栄えがします。
(場 所)真言宗豊山派 宝樹院太山寺  栃木市平井町
東北自動車道栃木ICから箱崎丁字路を右折、しばらく走ると太平山神社の案内が出るので、案内に従い右折。
道なりに行く。 國學院短大を過ぎて、少し先を右側に入るとすぐ。
工事のため、周りにあったしだれざくらが数本斬られてしまったのは残念です。
花 期 : 年により変わりますが、3月28日〜4月10日の間です。

大平山神社一帯 
大平山の桜  大平山神社一帯は、ソメイヨシノが多く植えられていて、花の時期になると首都圏からツアーバスが来るほど、有名です。
特に、栃木カントリークラブ入口あたりの桜並木がきれいです。

また、太山寺の手前にある信行寺にはまだ若いがしだれざくらなどがあります。
訪れた日は散った桜のはなびらと落下つばきが重なって風情がありました。


 龍興寺のしだれざくら 
龍興寺のしだれざくら都賀町の龍興寺にある桜で、大柿のしだれざくらとして、地元で愛されています。
樹齢300年、樹の高さは11m、目通り3.2mの大樹です。
龍興寺は、江戸時代には、多くの寺坊や伽藍をもつお寺だったらしいですが、現在は普通(?)の寺になってしまいました。
  桜は寺から少し登った場所の小山に立っています。 枝がところどころで折れてしまったせいか、花が全体に咲くという状況ではありませんが、白っぽいピンクの花を一生懸命咲かせているのを見ていると、いとおしい気になるのは私だけでしょうか。
(場 所)都賀町大柿  龍興寺の境内
東北自動車道栃木ICから国道293号を鹿沼方面に走る。 やがて大柿にでるので、左にはいるとすぐ。
入口が小さいので目立たないかも知れないが・・

 カタクリ山の山桜 
カタクリ山の山桜山桜で、巨木です。 山の傾斜に1本ずっしり立っている姿は風格を感じます。 その下にはカタクリの自生地になっています。
樹が大きいため、樹の傍にいっても良さが分からないので、 少し離れた駐車場のあたりから眺めた方が良いと思います。
花はピンクがかった白です。
(場 所)都賀町大柿
龍興寺の近くですが、少し手前になります。
農業物直売所(生出宿里の駅)の裏の方にカタクリの里(カタクリ山)があります。 山桜は一番奥です。
花 期 : 年により違いはありますが、3月24日〜4月8日頃。
      カタクリとは一部ラップしますが、カタクリの方が少し早い(?) カタクリの花も多く咲き、きれいです。

 その他
◎ 錦着山公園   栃木市泉川町  戦没者慰霊碑がある小高い丘に桜が多く、きれいに咲きます。
◎ 千手山公園   鹿沼市千手町  高台にあり、ミニSLが走っています。 千手観音が祀られています。
◎ 金崎の桜堤   西方村金崎   思川の堤防にある桜並木ですが、規模がかなり小さくなったようです。
◎ 佐野城山公園  佐野市若松町  佐野市のど真ん中にある公園です。
◎ 織姫公園    足利市本城   市の象徴であった織姫公園は市街が一望できる高台にあります。
◎ つがの里    都賀町白久保  しだれざくら、やまざくら、八重桜が千本植えられています。
                      樹がまだ若いですが、将来はすばらしい場所になるでしょう。
                      4月上旬から5月連休まで桜が咲きます。





かうんたぁ。