テーマ 『 温泉について疑問に思うこと 』



これまで県内の七十ヶ所以上の日帰り温泉に入り、週数回、温泉を楽しんでいますが、ちょっとした疑問があります。
ご存じの方がおられたら、お教えてねがえませんか。

温泉がでる可能性

最近の堀削技術をもってすれば、何処でも湯を掘り出せるという人がいます。 その話が本当だとしたら、県南でも茨城県や埼玉県にも温泉がでる筈です。
確かに、この3年くらいに茨城県の市町村や埼玉県の民間業者が堀削した温泉が、増えているのは事実です。 また、1km1億円で地下が掘れるといわれる値段も下がっているらしいです。
しかし、温泉には出る条件があり、出ない所はあるものと信じています

(1) 源泉の有無は、河川の分布に関係ないでしょうか?

温泉が湧出している場所を見ますと、
鬼怒川・那珂川という水量豊富な河川が分布している場所やその伏流水が、分布しているところが多いように思われます。
県南地区、特に、小山市から足利市にかけては、冷泉はあるが温泉はありません。 これらの地区は、水不足の話題の多い渡良瀬川流域にあり、また、そこに合流する思川流域にも、温泉はほとんどありません(冷泉はありますが)

(2) 伏流水や上流にそれを補う大きな水瓶(地下水)が必要なのではないでしょうか?

最近堀削された温泉の泉源地の近くに日本酒の蔵元が多いですが、相関が有るような気がするのですが、いかがでしょうか?

(3) 温泉の性質は、栃木県を縦断する那須火山帯と関係あるのでしょうか? 
     また地質が温泉の種類と関係するのでしょうか?

「塩原は太古(約2万年前)には海であった。今でも魚や貝の化石が出土する」と聞きますが、塩原地区やその流域に塩化物泉が多いのは、古代の地質と関係があるからではないでしょうか。

(4) 栃木県に温泉が多いのは、県民の温泉に対する愛着や執着心が強いからではないでしょうか?

バブルの最中、他県(特に茨城や埼玉)の設備投資は、ハコものが主体だったような気がします。
当県民は、ハコものを望まなかったのではないでしょうか。 その証拠に、県庁の建て替えでも思うように進んでいません。
市町村の金は、町民の了解の取れる、隣町と横並びの温泉に投資されたのではないでしょうか?
ハコものに投資した茨城や埼玉の市町村は、文化、芸術、教育などの分野の充実に使われたことになりますが、どちらの投資が良かったのか?
………などと考え、悩んでいます。

          皆様はどう思われますか?

( 2002年1月 )

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かうんたぁ。