8 月 

8月に入ると、県内でも、日中30度になる日が何日も続きます。
そのような日には入道雲が発達し、夕方には夕立となって、さわやかな夜を迎えることが多いです。
山間部も肌に当たる日射は厳しいのですが、空気はさわやかで、まさに高原の夏が満喫できる季節ですね!!


日 光


奥日光は高度が高い上、湿気がないのでさわやかです。 都会の蒸し暑さを忘れさせてくれる別天地!!
赤沼駐車場には、大都会の暑さを避けるためか、真夜中に到着し、朝まで車の中で寝るという人が増えてきました。
望ましいことではありませんが、その気持ちが分からない訳でもないですね!!
さて、小田代ヶ原の状況ですが、咲いていた花もそろそろ終りです。 これからは、秋の花に移っていきます。
ホザキシモツケは、上旬まで保つか? シモツケソウやクガイソウなども・・・・
湿原と草原に咲くピンクのかわいい花を咲かせるハクサンフウロは、中旬位まではあるでしょう。
日光を代表する日光アザミやノアザミの花には、トンボや蝶がとまっています。 のどかな風景です。
その近くを、多くのハイカーが行き交います。
戦場ヶ原も、夏を感じさせる時期です。 間近に見える男体山には、夏の雲がかかって戦場ヶ原から見る風景に色を添えています。
しかし、そのような小田代や戦場ヶ原もお盆を過ぎますと、つゆが降りる日が多くなり、気温が下がり始めます。
早朝、つゆを含んだ草木を逆光で写すと、きらきらと輝き、水玉が丸い円になって綺麗です。
トンボがつゆにぬれて飛べなくなって、朝日で乾くのを待つ姿が見られるのも、この時期です。
千手ヶ浜・西ノ湖方面。 
千手ヶ浜には、2つのキャンプ場があるので、この時期は大変人が多く、賑わいますが、早朝はし〜んとしているので、 静かな湖面と対岸の男体山の雄姿を眺めながら、のんびり過ごすのも悪くないですね。
早朝バスで千手ヶ浜に行く場合、男体山からの日の出に間に合う時間ではないのは残念です。
従って、日の出に間に合わせるには、キャンプ場に泊まるか、夜中に菖蒲ヶ浜から歩くしか方法がありません。
7月31日〜8月7日、男体山登拝祭が、中禅寺湖畔の二荒山神宮中宮祠で行われます。
1200年も前から続く祭で、この期間、午前零時に男体山登山口が開けられ、夜間の登山が出来、山頂でご来光を仰ぐことができます。
丸沼と菅沼は白根山の北側、国道120号沿いにあり、白根火山によるせきとめ湖です。 
2つとも、民有地なので(特に菅沼には) 自由に入ることはできないのは残念です。
白根登山の人や避暑に訪れる人がホテルやキャンプで夏を楽しんでいるようです。

小田代ヶ原の早朝 露で飛べないトンボ千手ヶ浜

 小田代ヶ原の早朝              露で飛べないトンボ              千手ヶ浜

夏を感じるには、滝見が一番です。 
日光には沢山の滝があり、幻の滝と言われるのは、西湖の奥の柳沢沿いにある赤岩の滝ですが、分かりずらいのと熊がでるので、普通の人は行かないようです(私も行ったことはありません)
奥日光にある華厳の滝や湯滝は、多くのひとを集めていますが、私は、それを避け、市内にある裏見の滝や寂光滝に行きます。
裏見瀧は、日光3名瀑の1つです。 松尾芭蕉が
        「 しばらくは 瀧に籠もるや 夏(け)の初(はじめ) 」
の句を詠んだ滝です。
山崩れで、裏から見るのは出来なくなりましが、夏には滝に虹がでてたりしていますし、涼しいので、何回かでかけました。
午後に入ると日陰になるので、写真を撮るなら午前中の方がよいでしょう。
寂光滝は、訪れるひとが少ない滝ですが、この地を開いた弘法大師が修行のため、滝に打たれたという名瀑です。 
江戸時代には「日光八景」に選ばれています。
けっこうおもしろいと思いますのは、日光植物園。 正式には、東大付属植物園です。
花石町にある植物園では、高山植物や湿生植物などいろいろな花や樹木が見られます。
シモツケソウにもいろいろな種類があることが分かり、参考になりました。
約3万坪もあるので歩くだけでもたいへんですが、空気が澄んでリフレーシュした気分になれます。
対岸には、含満淵の化け地蔵が見られます。

裏見瀧 化け地蔵寂光滝

   裏 見 瀧                  含満淵の化け地蔵              寂 光 滝
             


那 須 ・ そ の 他

那須は、若い人が中心です。 日光と違い、周りにオートキャンプ場が多くあるので、若いカップルやファミリーにとって行きやすいのでしょう。
麓の牧場、遊園地、美術館など、いろいろな施設があるのも、首都圏からくる人には魅力的なのかも知れません。
しかし、本当の那須の魅力は山や自然です。 これを求める若いハイカーで賑わいます。
茶臼岳へのゴンドラが一新され、大型化により利用し易くなりました。
朝日岳〜三本槍岳への縦走もよいでしょう。  それほど高い山ではありませんが、山に登ってという気分にしてくれる山です。
私は、峰の茶屋の駐車場に車を置いて、峠の茶屋を越えて、三斗小屋へ行き、日帰り温泉を楽しみます。
峠の茶屋と三斗小屋との間で、トリカブトの花を見付けました。 ひよこのような形で、とても猛毒とは思えませんでした。
茶臼岳周辺では風が強く冬が厳しいせいか、高山植物はあまり見かけないような気がします。
9月初旬に入ると、峠の茶屋付近にリンドウが咲くのが目立つくらいですか。
沼原湿原も、アヤメや日光キスゲが咲いていたときと違い、この時期はサワギキョウ、コバギボシくらいで、これといったものがないようです。
乙女の滝は気楽に見られるので、賑わっています。
鬼怒沼温泉郷は、ブームになってしまいました。 テレビでの頻繁に放映される秘湯というイメージと最近開通したトンネルで大変行きやすくなったからです。 その反面、宿がなかなか取れないなど、気楽に行けなくなったという気分です。
10年前に比べ、山王林道が整備され、はたまた今回のトンネル開通で川治までの道が整備された結果、だれでもが女夫淵まで入れるようになりました。 温泉郷の宿泊数の制約や駐車場の問題などは増やせば解決できますが、自然保護との問題もあり、今後の課題ではないでしょうか。
鬼怒沼湿原は、歩く時間がながいので、なかなか行けない場所です
7月から10月にかけてはヒメシャクナゲ、チンクルマ、ヤナギラン、サギスゲ、 ワタスゲなどの高山植物がいろとりどりの花を咲かせます。 リュウキンカはこの湿原を象徴する花です。
私は、栃木県と福島県の境にある(湯西川温泉の北)田代湿原に行きました。 県内から行くのは難しいので、南会津の舘岩村から入りました。
山の頂上が湿原ですが、かなり直登なのとぬかるんでいたので、苦労しましたが、リュウキンカとモウセンゴケの花には感動しました。

茶臼岳沼原湿原田代湿原

 白煙を上げる茶臼岳            夏の沼原湿原             山の上にあった田代湿原
  


”夏に温泉はどうも!!”と思う方もありでしょうが、ドライブや登山の帰りに一風呂あびるのは気持ちの良いものです。
県内には多くの温泉があるので、最寄の温泉に立ち寄られては如何でしょうか?
  私が訪れた温泉のページ『 栃木の日帰り温泉案内 』をご覧ください。








かうんたぁ。