2 月 


日  光 

奥 日 光
早朝には氷点下15℃以下になることがありますので、道路がつるつる、気を付けていてもスピンすることがあります。 
特に、戦場ヶ原の道路は風も強いので、日中でもガリガリに凍ってアイスバンになっています。
光徳沼 光徳沼や光徳牧場には雪が積もっていますので、アスターホテルや光徳ロッジなどから、人が集まってきますが、カントリースキーのコースになっているのですね。
カントリースキーはブームなのか、年々増えてきているようです(右写真)
光徳沼の一部が凍って、その上に積もった雪が色々な形を形成し、冬景色の池を面白く表現しています。 小生はそれを写します。
湯元温泉の定期バス駐車場から、左に行くと日光湯元スキー場があります。 
積雪量がそれほど多くないのとゲレンデがさほど広くないので、どちらかというと初心者用のゲレンデですが、週末にはかなり混みます。
北に向かって歩いて行くと、温泉寺がぽつんと建っているのが目に入ってきます。
日光を開山した勝道上人が見付けたのが湯元温泉といわれており、温泉寺はその名の通り、お寺で湯浴みができるのですよ!! 
但し、冬は寺院は閉鎖されていますので、お風呂には入れませんし、人影もなく閑散としています。
湯元源泉小屋 その近くに枯れた葦が茂った湿原が横たわっています。 
湿原に敷かれた板を歩いていくと、小さな小屋がいくつか見えてきます。
小屋からは白い煙があがっていて、雪は溶けて水たまりができていました。 
小屋の中からは、こぼこぼと音がしています。
ここが湯元温泉の泉源地なのですね!!(右写真) 
多くの源泉があり、湯元温泉はもちろんのこと、遠くは中禅寺温泉まで引き湯されているのですよ。
鴨 湯湖の氷の貼り具合は、年によって違いがありますが、湯元温泉バス停の辺りは温泉の影響か一部ぽっかりと開いています。
鴨が集まって生活(?)しているのもこの付近だけです。
水に潜って水草を食べている尻出し姿が面白かったので、カメラに納めました(右写真)
湯湖の下方へ移動します。 
湯滝の落ち口あたりは、白根山から吹き付ける風で、岩にはつららがぶらさがり、枝に当たった水が凍って、オブジェ風景を現出させています。 
鶴の舞に見えませんか 自然の造形から被写体を探すのは難しいですが、ベストショットはそういう時にうまれると思っていますが、如何ですか。
右の写真は鶴が二羽舞っているように思えたので撮りました。
  午後になると、氷をゆるくなるので、午前中の方が写真になりますね。
ついでに、他の滝の状況をお話しておきましょう。
竜頭の滝は全部ではありませんが凍り付きます。 
茶屋の観瀑台から見ると、10時頃までは氷のみで、落水は見られません。 
しかし、よく見てみますと氷の奥で水が流れていることが分かります。 
まさしく、白と灰色、そして黒の世界です。
華厳の滝は、年によって変わりますが、水の少ない年は落水を止めてしまいますので、訪れた観光客をがっかりさせることがありますので、気を付けてください。
これらの写真は写真集・冬の奥日光にあるのでご覧ください。

日光杉並木 
日光杉並木のことをお話しましょう。
日光杉並木は、将軍が社参する日光街道だけではなく、京都御所からの御幣を届けるのに使う例幣使街道と、会津若松に通じる会津西街道にもあります。 
しかし、自動車の増加により、年々朽ちていく木が増えていて、それをどう保護するかが今後の課題になっていますが、政府が保護しようとする姿勢は見えてきません。 県では、1本ずつ篤志家を募って、その人の金銭信託により木を保護していこうとしていますが、この不景気で思うようにはいかないようです。 
1本500万円ですが、木に名前を付けて永久に管理してしてくれますので、貴方は如何ですか?
例幣使街道のある今市市の大沢あたりは杉並木の中をびんびんと車が走って行きます。 走行制限も行われていません。
赤字になるような北海道の原野に高速道路を走らせるぐらいなら、杉並木の脇に新たな道路をつくるべきだと思うのですがねえ。
日光杉並木 日光街道の今市市と日光市の間に、杉並木公園があります。 
そこでは、駐車場に車をとめ、昔の旅人のように歩くことができます。 
雪の日の杉並木は、しーんと静まりかえって、人里離れた雰囲気になり、私は好きです(右写真)
また、昔なつかしい水車が保存されていて、ごとごと回っています。 なかなかよいところですよ。
古い茅葺きの民家では、手打ちの日本蕎麦を食べることができます。 いつも盛況で、昼時はかなり待たされることがありますので、ご留意を。
なお、今市市には蕎麦屋が多く、美味しいので有名です。 ご参考まで。



 県 北

那須連山、特に三本槍岳など福島と接する山々は雪が多く、白く雪をかぶり綺麗です。
以前、福島県白河市南湖公園から見た那須連峰は雪を被って、まさしく冬らしさを演じていました。

座 禅 草 
大田原市東部の羽田沼(はんだぬま)の白鳥。 最近はテレビで紹介されているのですっかり有名になりました。
多い時は100羽以上になります。 時間によって数が変りますね!
大白鳥と小白鳥がいるのですが、比率は1対2または3ぐらいかね。 
座禅草 羽田沼の南にある中金丸の那須神社の近くに、地元の方々が保護している座禅草があります(右写真) 
座禅草は水芭蕉の仲間なのだそうですが、赤褐色の色で、坊さんが座禅を組む姿に似ているので名付けられたということです。 
開花時期は年によって変わりますが、2月の上旬から3月の始めにかけてです。 大田原市の観光課に問い合わせれば確実です。
県内では、葛生の奥の方にもう一ヶ所あるのですが、雪やアイスバーンで4駆でないと難しい場所です。
さむいさむいと思っていても、自然界では少しずつ春が近づいてきていますよ。

良い湯だなあ 
冬はどうしても家に閉じこもりがちですが、車という便利なしろものもあります。 
思い切って、家を後にすれば、車室も暖まってきて、出発進行。
県内なら、スタットレスタイヤを履いていればほとんどの場所に行けますね。 
但し、橋の上は要注意。 凍っていることがありますから。 日陰も気を付けましょう。

ある休日、塩原まで出かけた時の話です。 
塩原に入る国道400号は特に問題がなかったのですが、途中から入った元湯温泉の道は雪が凍り付いてスリップが多くかった。 
スタットレスだけでは温泉まで下っても帰りに登れないこともありそうな気がして引っ返すことにした。 
FF車は行き道に強いのですが、FR車は坂道に弱いので要注意です。
やむを得ず、新湯温泉に行き先を変えました。 
ここはスキー場につながる道なので除雪され、大丈夫なのです。 この新湯温泉の湯が変わっているのです。 
火山の跡から硫黄を含む蒸気がでています。 蒸気に水をあて流れ出た湯を集めたのが、新湯のお湯なのです。
温泉法では、温泉を湯だけに限定していないのです。 蒸気も立派な温泉なのですね。
新湯には、地元で管理する3つの共同浴場があります。そこに入ってみようという訳です。
塩原・寺の湯 寺の湯は、日塩道路脇の上藤屋前、すこし小高いところにありました。 
円谷寺の跡地に建てられたので寺の湯というのだ。粗末な木製小屋が立ち、その前に、かんがぶら下げられていましたので、その中に、料金300円なりを入れました(右写真)
4人しか入れない木製の四角の湯槽が2つあるだけ。 
1つの方はあつかった。 男女混浴です。
熱くなると風呂の外にでて座りますが、おばちゃんの裸体が目の前にあり困りました。
水道施設はないので、身体も洗えず、ただ入るだけです。 30分くらいいたでしょうか。 
脱衣場も棚だけの狭いもので、すきま風も容赦しないで吹き込んできました。 
それでも、身体が暖まっているのでぽかぽかでした。
周りを歩いてみます。 新湯神社があり、そこが源泉でした。 煙が上がり硫黄の臭いがしました。
新湯の湯は、PH2.2と、極めて強い酸性泉です。 泉温も74度あるので、温度を下げるのが大変です。 
共同浴場は寺の湯の他、男女別になっている中の湯と大岩が迫り出して2つの湯槽に洞窟のようになっているむじなの湯があります。 むじなの湯は混浴ですが、一番人気です。
それにしても、混浴で狭い湯槽そして脱衣所もほとんどない施設、木造の湯小屋になんで人気があるのでしょうか?? 
利用者は、年配の女性軍団が圧倒的に多い。 そして、2人か3人のグループです。
混浴の狭い風呂に男女で入る抵抗はあったのですが、入ってしまうと逆にアトホームな感じで振る舞えるのは驚きでした。
新湯の湯に入った御陰で、当夜はぐっすり眠れ、翌日の昼間でぽかぽかとしていましたから大変効果のある温泉ですよ!!


 県 央

せつぶん草
せつぶん草せつぶん草は節分のころ咲くので、せつぶん草という名が付いたようですね。 節分を旧暦での節分だという人がいますが、その説だと時期が合ってきますね。 咲いているのは、1週間から10日間でしょう。
身体が縮まってしまうこの寒い時期に、雪の中でも咲く、この白い花はいつ見ても愛くるしいかわいい花です(右写真)
石灰質の土壌を好むといわれ、栃木市の郊外にある三峯山の麓に2月20日ごろから咲きます。 もう少しくわしく説明しますと、咲いているのは、栃木市の北西部の星野地区です。 
県内でここにだけ咲くのはセメントの原料になる石灰石と関係があります。 この地区は葛生石灰として強いアルカリの土壌なのです。
ここに行くには、栃木方面から国道293号の尻内町交差点を右折し、しばらく走ります。 石材を搬出するダンプが多いので注意し走ってください。 
途中で、2又に分かれます。左に行くと出流そばで有名な出流山満願寺へ参りますが、右の方に向かって、しばらく行くと、左手にあります。公民館の近くです。
最近見学者が増えました。 

地元で大事に育てられているものなので、係の指示に従ってご見学くださいね!!







かうんたぁ。