最近、栃木や福島などの日帰り温泉で、外国人(特に、米・欧州人)が入浴している姿をみかけます。 先日行った、喜多方市の喜多の郷でも逢いましたし、日光やしおの湯や鬼怒川の岩風呂でも見かけました。
外国人には、複数の人で風呂に入る習慣がないので、日本の風呂、特に、銭湯には入らないと、聞いていただけに驚きました。
海外でも、火山や間歇泉は、イエローストーン国立公園やハワイ諸島など著名な国立公園や観光地にあります。 しかし、そこに温泉があるのかとか入浴したなど、 温泉のことが話題になることはないような気がします。
(間歇泉や火山があれば、お湯が湧き出てると思うのですが)
また、温泉の利用法も日本のように癒しに使われるのではなく、医療目的に使われるという紹介が目立ちます。 しかも、水着着用です。
(温泉利用の紹介は、ロシアやブルガリアなどのスラブ諸国が多い)
一方、ヌーデストビーチなど、真っ裸で男女平気で交際する場所があるのも事実です。また、ニュージランドの海岸では、真っ裸になって飛び込むのを目撃しました。 これらの行為は、裸になる開放感を味あうため、突飛なことを行っている訳であり、一部の人だけですので、特殊と思って方がよいでしょう。
「シャワー文化」というか、「バスタブで1人入る」という入浴習慣の国の人にとって、 日本の風呂のように、複数人で入り、人前に裸体を晒す というのは、勇気のいることではないでしょうか。
露天風呂に入っている外国の人達は、日本企業に研修に来ている人 あるいは、長期出張できている人 のようです。
(かならず、日本人が同行し、仕事の話しをしながら風呂に入っているのが特徴)
彼等は、日系企業に属し、日本に憧れている、あるいは、日本を知ろうとしてるという共通項があるような気がします。 従って、日本人のコーデネターから誘われた温泉入浴を新たな体験として受け入れたのだろうと、推察しています。
彼等が帰国後、日本の思い出として温泉をどのように語るか、 大変興味あることです。
ただいえることは、 再度、 日本に来たときには彼等は必ず温泉にいくだろう ということです。
彼等は、温泉が日本の文化であること を感じとったのです。 そしてもう1つ、 日本人は、風呂の中では、本音を語る ということ
ー即ち、 裸のつきあいということを。
( 2002年10月7日 )