温泉法では、成分と利用上の注意事項、入浴上さけるべき禁忌症を表示することを義務付けています。
(浴室の前に掲示されているのがそれです)
しかし、お湯の状態については表示の義務がない ので、利用している温泉のお湯が、循環式なのか、加水なのか、加熱なのかは知らされないままになっています。
温泉協会は「本物志向のいま、温泉も情報公開が必要」として新たな表示看板をつくることにしました。
看板には、温泉などの施設名や源泉名の他、@源泉の所在地と浴槽までの湯の配湯方法A泉質B加水や加熱の有無C温泉の湯を循環・ろ過させているかいないか・・・などが表示されます。
また、これらの要素は自然度が高い順に「適正」「おおむね適正」「それ以外」の3段階で評価するそうです。
ただし、強制ではないので、温泉から申請があった場合に審査し、浴槽毎に看板を設置するということです。
(ご参考)
日本温泉協会は、温泉資源の保護などを目的に自治体などで組織する団体。
協会での調査では97%が「温泉にも情報公開推進が必要」と回答したという。
今後、全国の温泉地や旅館がどの位この制度を利用するか注意して見守りたいと思います。