テーマ名   『 再生機構による温泉地再生 』


再生機構による旅館再建は意味があったのか??

栃木県では鬼怒川、塩原や那須などの温泉があり、首都圏から近いこともあってバブル期には大いに賑わった。
バブルがはじけ、団体客の減少と女性主体のグループの台頭と流れが変わった。
温泉地とゴルフ場に湯水のごとく注いていた足利銀行が倒産。
足銀に頼っていたこれらの温泉地は流れへの対応したくても金がないという大変な事態に陥った。
再生機構は大企業優先という批判があったが、融資物件の最終決定で栃木の幾つかの旅館・ホテルを対象に加えた。
鬼怒川の鬼怒川グランドホテル、あさやホテル、鬼怒川金谷ホテルなどである。
再生機構の資金注入により、これらの旅館・ホテルは若い女性らを想定した癒しや健康を意識したサービスを始める。
一方、地元ではこれ等の施設はもともとNO1クラスの施設と実力を持っていたところで、再生機構はつまみ食いをしたに過ぎないという批判がくすぶる。
経営者が責任を取ったとはいえ、税金で再建を果たす。
弱小の旅館は銀行から融資も受けられず、再建放棄も受けられない状況で競争を強いられている。
足銀を国有化したものの受け入れ先に難航し、対応が遅れていることも不安材料である。
再生機構による旅館再建は意味があったのかはこうした温泉地全体がよくならないと意味がない。

( 2005年11月16日 )


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かうんたぁ。