東京のど真ん中、渋谷の温泉施設で地下から出たガスが爆発し、その上に居合わせた3人と道を歩いていた人が爆風で死んだと報道された。
この温泉施設は渋谷駅より奥に入った松濤地区という高級住宅地に近い。 また、一般温泉施設ではなく、女性専用の施設であった。 こうした施設は公衆浴場法の適用外ではあるが、真昼の一時に起きた事故は地元民にもショックを与えた。
詳しいことは今後の調査を待たなければならないが、地下から出るガスについての警戒感がなかったという問題である。
東京湾の地下にはメタンガスが発生することは周知の事実であるが、施設を所有する会社とそれを管理する会社の間にそれをチェックする契約はなかったという。 しかも、管理する会社は100%丸投げで他社に委託している。
採掘した会社から温泉施設会社にどのような説明があったか分らないので、断定はできないが、施設会社はガスが爆発する可能性についての知識はなかったのではないかと思われる。 また、管理を受けた会社もビル管理は出来ても温泉についての知識はほとんどなかったのではないか??
小生は温泉のガスについては呼吸困難になるガスで亡くなった事故は聞いているが、ガス爆発で死んだというのは聞いたことはない。
小生が現在住んでいる愛知県は可熱性ガスの対策状況を発表した。 それによると、全百二十三の源泉の中で二十一源泉で採掘時やその後にガスが検地されたが、対策を採っているのは十施設にどどまるという調査結果がでた。 また、調査未実施や結果不明とする施設が四十九にも上り、温泉にたいする信頼は地に落ちた状態である。
また、別の調査による爆発事故による影響調査では減ったように思われるという回答をした温泉施設が多く、地下の深いところからくみ出している温泉施設は今回の事故は影響を受けているようだった。
( 2007年06月 )