不老不死温泉は、日本海に沈む夕日を、海に突き出した露天風呂で眺められると、 テレビで何回もとりあげられ、それを見る度に写真をやるものとしては行かなければ・・・と思っていました。
5月連休、例年ですと桜で目茶混みする弘前ですが、今年は桜もすでに終わってしまい、旅館がすいているという報道がありました。
これは幸いと、旅館に予約をいれ、待望の不老不死温泉へ 、いざ出発です!!
宇都宮ICから高速に入り、順調に走るが、雨には参った。 特に、秋田自動車道はなぜかつるつるしている。
北上から少し走った錦秋湖SCで休憩。 そこには、温泉施設・峠山パークランドオアシス館がありました。
早速、入ってみました。 露天風呂からは、錦秋湖が霧の中からぼやっと見えました。 予想していた以上によかったですよ。 入湯料500円なり。
秋田までの道は雨が強まったので、スリップに注意しながら走りました。
当日は、秋田に泊まりました。 夕飯を喰いに繁華街の川反(かわばた)に行き、うまいさかなで、一杯やる。 大いに満足 !!
かって、秋田や青森を営業の仕事で訪れていたのでなつかしいところだが、 建物も変わってしまい、昔のおもかげはなくなっていた。
翌日は、晴れになり、 ほっと安心。
白神山系にある十二湖に立ち寄る。 白神山地はブナが保存され、世界資産に登録された。 山の自然を保護するため、今でも入って行けるところが制限されている。
山の雪が深いので、 この時期になっても、これから上には入ることはできなかった。
十二湖はその中でも年中鑑賞できる数少ない場所。 山の中腹に散らばった数多くの沼の総称である。
中でも、青沼が素晴らしかった。 青く澄んだ水はなにか神秘的な雰囲気を醸し出していた。 まわりの新緑も春紅葉と言われているようだ。
いくつかの沼を巡ってから、出発。
途中、サンタランドなる施設があり、立ち寄ったが、 これといったものはなかった。 いちはやくきりあげ、待望の不老不死温泉に向かう。
不老不死温泉には日の高いうちに到着できた。 早速、露天風呂に直行。
沢山のひとが入っていたが、大部分の人は日帰り利用客だった。 泊まれなかったひともいたが、車に寝て東北一周する人が結構多いようだ。
海水を沸かしたと表現すればよい程、塩からい湯。
この時間は、引き潮で海が遠く、太陽も高いので早々と引揚げる。
六時二十分が日没なので、六時すぎカメラ一式を持って海岸にむかった。
同好の士があちらこちらから現れる。
カメラをセットして待つが、雲がかかってしまい、空が焼けないのでは と心配になる。 露天風呂も、いつのまにか、夕日を湯の中で見ようと、あふれている・・・・・
幸い、雲の影響もなく、真っ赤で大きな太陽が海に落ちた。 夢中でシャッターをきった。
”来たかいがあった”とおもった。
日も完全に落ち、暗くなった頃、 撮影は終わった。
露天風呂もいつのまにか、がらすきになっていた。
寝る前に、ホテル上階にある展望風呂に入った。 夜の海は静かだった。
翌朝五時、 誰もいない露天風呂に入った。 海は、また引き潮で、 海水は風呂までこなかった。 近くで、釣りをしている人が多かった。 それを眺めながら、のんびりと風呂に入った ・・・・
このようにして不老不死温泉の旅は終わった。
平成14年5月