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四天寺川脇に「特別史跡 大野城跡 百間石垣」の説明板がある。
説明板
「 大野城の城壁は土を高く盛り上げた土塁で囲まれているが、
起伏の激しい地形のため、谷間は土塁ではなく、
石を積み上げたダムのような石塁とし、
急斜面部は石垣を作るなど工夫をこらしている。
この百間石垣の名称は四天寺川の部分を石塁とし、
それに続く山腹部を石垣とした城壁で、
長さが百八十メートル程あることから名付けられたものである。
平均四メートル位の高さが残っており、川底部では石塁幅が九メートルほどある。
外壁部の角度は七十五度前後である。
この川から今までに三個の礎石などが発見させており、川に近い場所に城門があったと考えられる。 」
急登の道の先には礎石群みたいのものがあった。
合流した道の左の道は先程の川端からの道だったようで、
この道からの方が楽だったなと思った。
右側に道を進むと崖のようなところに石垣が組まれている。
「 ここは先程土塁が続くと思った上部で、
石垣の角度は七十五度前後でほぼ垂直の壁のようになっている。
石垣から水がしみだしているところがあるが、
百間石垣には水を排水するための穴がいくつかあけられている、という。
石垣も裏込めに栗石を使用した透水性の高い構造である。
昭和四十八年、平成十一年、十五年と度重なる水害で被害を受け、
大部分が修繕、平成七年に復元され、現在の状態に至っている、とある。 」
ここから引き返したが、急勾配の石垣は他に類がないように思え
、階段を下りて駐車場まで下りてくるが、
振り返ってみると急斜面に作られているということを身に染みて体感でき、
圧巻である。
なお、説明板にあった川底から発見された礎石は県民の森の管理事務所の前に置かれているようであるが、
このあたりに城の北側の入口、宇美口城門があったとされる。
また、同じ時期に大石垣、原地区土塁、大宰府口城門などを復元整備したというが、
今回はこれでタイムアップ。
一般的な城めぐりと違い、大野城の史跡をしっかり見るためには、
事前に資料を取り寄せ、
山行きの装備で行かないと駄目だなあと思った次第である。
所在地:福岡県糟屋郡宇美町四王寺、太宰府市、大野城市
西鉄太宰府線太宰府駅から徒歩40分
大野城のスタンプは大宰府展示館(太宰府市観世音寺四丁目6-1 092-922-7811 9時から16時30分 月休(祝日は翌日)、
または 太宰府市文化ふれあい館(太宰府市国分四丁目9-1 092-928-0800 9時から17時00分 月休(祝日のときは翌日) の二カ所で押すことが出来る。
なお、休館日(月曜日)は太宰府市役所文化財課の窓口にあるので、そこに行くこと。
年末年始は西鉄太宰府駅前の太宰府市観光案内所に臨時で設置される。