『 臥竜桜と高山の桜 』

例年、桜の季節になると、今年訪れたい桜をどこにしようかと迷う。
その上、今年は気候が不順で開花時期が定まらず、気が付くと終りというケースもあり、思うようにいかなかった。
今年の最後は臥竜桜か荘川桜にしようと端から決めていたが、荘川桜は5月連休中とあるので、荘川桜は来年に回し臥竜桜に行くことにした。     


中津川から下呂温泉へ

平成17年4月27日。 臥竜桜は下呂と高山の中間にある。 下呂温泉を通って行くといったら、okanと娘もそれなら行くという。
ついでに高山の春も確認することにした。 1泊でもよかったのだが、日帰りが可なので、今回はそうした。
名神高速道から中央道に入り、中津川ICで下り、国道257号を行く。 中山道を歩くで中津川は頻繁に来ていたが、下呂に抜ける国道を通るのは始めて。 中津川道路という表示があったが、どういう道か分からず、地道を走った。 曲がりくねった狭い道である。 しばらく走ると、交差点があり、左折。  中津川道路は木曽川を渡る有料橋でそこを通ればすぐにここにこられることが分かったが、後の祭り。  国道257号の沿線にはオートキャンプ場が多いようで案内の表示が頻繁にある。 付知峡は名古屋ではなじみ名なので、夏には多くの人が利用するのだろうかと思いながら車を走らせた。  沿線の町村は中津川市と合併したので、町役場と書いてあっても今では支庁になってしまっていた。  旧付知町が建てた アートピア付知交芸プラザはまさに箱物。 こうしたところにこうした施設を設けてもペイしないと思うのだが、バブルの為せる業か? これでは中津川と合併も分かる。  ここには熊谷守一記念館が併設されている。 熊谷フアンのokanはここにあったのか、「場所が分からなくて来てなかった!!寄っていければ!!」という。 それならばと寄ることにした。 okanと娘は館内に、熊谷氏に冷淡な小生は車内に残る。 戻ってきたokanに寄ると、熊谷氏の晩年の作が多く寄贈されていて、よかったとのこと。 それは結構。 
下呂駅付近の風景   熊谷氏の寄贈品を飾るために建てた施設だが、空間ばかりが目立ち、もっとシックなコンパクトのものができなかったものか?  これは建築屋とデザイナーの策略としか思えない。  道の沿線には食べ物と道の駅のようなものが多い。 道の駅が多いのは沿線の町村がこぞって出したからと思わせる。 食べもの屋も地元の利用は期待できないところなので、観光客目当てか?  それにしてもやっていけるのか??  連休前の平日のせいか、車が少ないのでそう思えたのかもしれない。 下呂から高山の国道41号には食べもの屋がほとんどないのと対象的である。
その他、明治座といった美濃歌舞伎を講演している施設案内があった程度で、特にこれといったものもなく、中津川から約1時間で下呂温泉に到着した(右写真は下呂駅付近) 
水明館展望風呂 早速、事前に調べておいた水明館で日帰り温泉を楽しんだ。  1Fの露天風呂は利用できなかったが、展望風呂に入った。 かけ流しの湯で気持よかった。
約40分で出たが、女性陣は1時間以上で出てきて、これまでに入った温泉で一番とご機嫌。
またこようということになった。

臥竜桜

臥竜桜 途中で飛騨牛と朴葉みその食事をとり、満腹して臥竜桜に向かう。
臥竜桜は高山に近い飛騨一宮駅の近くにあった。 ここは飛騨一宮である水無神社があるところで、合併前は宮村であった。 飛騨一宮はその歴史は古く、すでに延喜式に記されている。
臥竜桜は飛騨一宮駅の前にあり、桜期間中は駅の反対側にある駐車場から構内を自由に行き来できた。
温泉に入ったりしたので到着したのは2時ごろ。 見学する人は比較的少ない。
okan等とは自由行動となり、三脚を建てて撮影に入った。 
目指すアングルの前には人が入りなかなか思うようにはいかなかった。
説明を見ると、樹齢は1,100年とあるしだれ桜である。 花の色は純白に近い白さだった。
駅の陸橋から見た臥竜桜 臥竜の由来であるが、枝が地面に垂れてそこから根が這い、1本の木が生まれたとある。
その形が竜に似たので臥竜桜となったようである。 
垂れた枝は枯れてしまい、現在は2本の木になっているわけで親子の木が並立しているという訳である。
1時間程度撮影したが、この桜はおとなしいというか、インパクトに欠けるような気がした。
撮影時間にも影響があったのかもしれないが ・・・・・
駅に入る陸橋からの光景は構図がよく、よかったと思う。

高山の桜

高山で見た桜 そのまま、高山市内に。 宮橋の近くの駐車場に停め、見学に!!  宮橋に咲く桜は盛りを過ぎ、落花しきりという様子。 1週前の高山祭あたりが良かったような様子であった。  okan達は人力車の引き子に誘われ、人力車に乗り、観光に出かけた。  小生は盛りを過ぎた桜をしばし撮影。 その後、上之町を散策。 すると、okanの乗った人力車が現れた。 車中の二人はそれなりにさまになっていた。  人力車を下りた二人は上之町にある店を覗きけっこう楽しそう。 小生も街の佇まいを撮影した。  5時を過ぎると、店は閉店。 グリーンホテルに移動し、本日2回目の温泉入浴。  6時を過ぎていたこともあり、誰も入ったこなかった。 狭い露天風呂だったが、一人占め。 少し硫黄の臭いがする風呂で疲れを癒した。
階上にある中華で腹一杯食事を留めこみ帰宅と相成った。
落花しきりの桜 飛騨清見ICから東海北陸道に入り、坂の多く、カーブのある道をスピードを抑え走行。
途中一ヶ所でトイレ休憩し、土岐ジャンクションから新しく開通した東海循環道路で瀬戸赤津ICに出て、約3時間掛けて帰宅となった。
思ったより30分ほど多い時間だった。 東海北陸道は1車線で対向車が気になる上、道が悪く思ったとおりの走りができなかった。
高速代は往きはは東名三好から中津川までで2200円、帰りは飛騨清見ICから瀬戸赤津ICまでで4400円と倍であり、 東海北陸道には神経をけっこう使ったので、帰りも下呂経由でもよかったのでは思った。

(訪問)平成17年4月27日
(文作成)平成17年5月9日


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かうんたぁ。