温 泉 に 関 す る 豆 知 識



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温泉は”温泉法”という法律で規定されています。 
温泉という名は、保健所や国の定めた機関による検査で、源泉の湯が、下記の条件に合致した場合に温泉と認定されます。

しかし、現行法では、検査は最初だけなので、その後、源泉が枯れたりあるいは泉質が替わっても申請がない限り、政府は関与することもなく、罰せられることもありません。
また、加水することや入浴剤の投入などについては、温泉法にはなんらの規定もありません。
温泉の湯をタンクローリーで運んできて温泉と表示することもなんら規制はないという状態です。
更に言えば、水道水を沸かしていて温泉と表示しても温泉法には罰則規定がないので、不当表示法によって告発されているというのが現状であり、早急な法の強化が望まれます。


次に、温泉の種類ですが、温泉法では、源泉の温度や濃度、成分により、 以下のように分類されています。

1 源泉の温度による分類

 温泉とは、源泉より湧出した湯の温度が25℃以上の場合をいいます。
 それ以下の湯は冷泉と、よばれますが、25℃未満の冷泉であっても、水に含まれる物質や成分が基準以上であれば、温泉の名称を使うことができます

   高温泉 = 42℃以上
   温 泉 = 34℃〜42℃
   低温泉 = 25℃〜34℃
   冷 泉 = 25℃未満 ー 含有物が基準以下の場合は温泉ではない。

温泉法の規定により、 源泉の湯が25℃以上ある場合は、含有物などを含まなくても、温泉と呼ぶことができるのできるのである。

2 温泉水の濃度による分類


  低張泉 = 温泉水が、人体の細胞液より低い浸透圧の場合
  等張泉 = 温泉水が、人体の細胞液とほぼ同じ浸透圧の場合
  高張泉 = 温泉水が、人体の細胞液より高い浸透圧の場合


3 含まれる物質及び成分による分類
温泉水1Kgの中に固形成分が1g以上含まれている場合は、含まれている固形成分により、以下のような名称で呼ばれる。


温泉法では、源泉の温度が25度以下(冷泉)であっても、固形成分が1g以上含まれている場合は、温泉になると規定されているので、以下に該当すれば、温泉と認定される。

(1) 食塩泉

  塩素イオンを陰イオンの主成分とする温泉です。
  陽イオンの成分がナトリウムイオンの場合には食塩泉またはナトリウムー塩化物泉といいます。

(2) 硫酸塩泉 

  硫酸イオンを陰イオンの主成分とする温泉を硫酸塩泉といいます。

  更に、陽イオンの主成分により、下記のように名称が変わります。
   正苦味泉 = 硫酸イオンとマグネシウムイオンを主成分とする温泉
   芒硝泉(ぼうしょうせん)= 硫酸イオンとナトリウムイオンを主成分とする温泉
   石膏線 = 硫酸イオンとカルシウムイオンを主成分とする温泉
   明礬泉 = 硫酸イオンとアルミニウムイオンを主成分とする温泉

(3)炭酸水素塩泉 

  陰イオンの主成分を炭酸水素イオンとする温泉の場合は、陽イオンの成分により下記のような名称になります。
  *重炭酸土類泉
   カルシウムー炭酸水素塩泉 = カルシウムイオンを陽イオンの主成分とする温泉
   マグネシウムー炭酸水素塩泉 = マグネシウムイオンを陽イオンの主成分とする温泉
  *重曹泉 = ナトリウムイオン陽イオンの主成分とする温泉で、ナトリウムー炭酸水素塩泉ともいいます。

(4) 鉄 泉 
  鉄イオンが温泉水1Kgの中に20mg以上含まれる温泉鉄泉といいます。
  さらに、炭酸鉄泉緑礬泉に分かれています。
    鉄泉は、湧出時には無色ですが、空気に触れると酸化して茶褐色の沈殿物を生じ、水に混じって褐色になるわけです。

  (5)硫黄泉 
  温泉水1Kgの中に2mg以上硫黄が含まれる温泉をいいます。
  硫化水素を含まない温泉を硫黄泉といい、硫化水素を含む温泉を硫化水素泉と呼びます。
  ご存じの通り、硫化水素は、ゆで卵の腐ったような臭いがします。

(6)酸性泉 
  水素イオンを1mg以上含み、塩酸や硫酸のような遊離鉱酸を構成している温泉で、酸味がある温泉です。

(7)放射能泉 
  ラドンやラジウムなどの放射能を発する物質を含む温泉です。


4 含まれている物質の量が少ない場合

上記の物質が少ない場合の名称です。

(1) 単純泉  

  源泉の湯の温度が、25℃以上あるが、湯に含まれる固形成分が(水1Kgの中に)1g未満の場合は、単純泉または単純温泉 といいます。

(注)成分的には、自宅のお風呂とほとんど変わりないお湯ですね!! 地下からお湯が出ているということを除けば。

(2) アルカリ性単純温泉  
  上記の中で、水のPH値が8.5以上のものを特に、アルカリ性単純泉またはアルカリ性単純温泉と呼び、区別しています。

(注)ぬるぬるした触感の湯で肌がすべすべするので、「美人の湯」といわれることが多い。

(3) 単純炭酸泉 
 温泉水1kgの中に炭酸ガスを1g以上を含み、湯に含まれる固形成分が1g未満のものを単純炭酸泉といいます。


温泉の分類は時代とともに変わるものなので、今後も変遷があるでしょうね!!



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かうんたぁ。